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デジタルで描けば、環境にやさしいのか? 大興印刷×GXアーティスト宇都宮涼子、企業の壁面から「アートと環境」の関係を問い直す

デジタルで描けば、環境にやさしいのか? 大興印刷×GXアーティスト宇都宮涼子、企業の壁面から「アートと環境」の関係を問い直す

関西GX推進協議会

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一般社団法人 関西GX推進協議会(KGX)代表理事でGXアーティスト・壁画家の宇都宮涼子(株式会社ガトアート 代表取締役)が、大興印刷株式会社(大阪市港区)の壁面にアート作品を展開しました。iPadでのデジタル制作から印刷による実空間への展開まで、「何を描くか」だけでなく「どうつくるか」まで環境の視点から考えた実践です。

一般社団法人 関西GX推進協議会(以下、KGX)は、大興印刷株式会社の壁面に、KGX代表理事でGXアーティスト・壁画家の宇都宮涼子(株式会社ガトアート 代表取締役)が手がけた壁面アートを展開しました。今回の作品は、iPadを用いてデジタルで原画を制作し、実際の空間に合わせて構図・色彩・サイズを設計したうえで、印刷によってリアルな壁面空間へ展開したものです。テーマにしたのは、単なる「環境」ではありません。大興印刷という企業が大切にしてきた人、印刷、コミュニケーション、創造性、そして未来。企業が積み重ねてきた歴史や価値観を読み取り、それを人が日常的に目にする「空間」へ翻訳しました。同時に今回の制作では、完成した作品だけではなく、デジタル制作、素材、印刷、施工など、「アートをどうつくるか」についても環境の視点から考えることを大切にしています。

大興印刷株式会社のオフィスに完成した壁面アート全景。「daiko PRINTING」「Nice to meet you」「SMILE」「HAPPINESS for ALL」などの言葉と人物モチーフが描かれている。一般社団法人関西GX推進協議会 代表理事・GXアーティスト宇都宮涼子が制作
完成した壁面アート(左側)。一般社団法人関西GX推進協議会 代表理事・GXアーティスト宇都宮涼子が制作

1947年創業。「印刷」の可能性を広げ続けてきた大興印刷

大興印刷株式会社は1947年創業。大阪市港区に本社を置き、印刷をはじめ、企画、編集、撮影、デザイン、DTP、Web、サインなど幅広い領域を展開しています。同社が掲げるのは、「印刷」の可能性を拡げること。印刷を単なる複製技術としてではなく、人の想いをかたちにし、伝えたい人へ届けるための手段として捉え、「モノ」から「コト」へと印刷の可能性を広げる取り組みを進めています。

今回の壁面アートにも、人と人とのコミュニケーション、印刷、新聞、創造性、笑顔、文化などを想起させるさまざまなモチーフを配置。「HAPPINESS FOR ALL」「CONFIDENCE」「CREATIVITY × (ACTION + CONTINUITY) = FUTURE」などの言葉とともに、大興印刷が持つ企業文化や未来への姿勢を、一つの大きなビジュアルとして構成しました。

環境への配慮を、ものづくりの現場から

今回のプロジェクトを語るうえでもう一つ重要なのが、大興印刷が長年取り組んできた環境・社会への姿勢です。同社は2007年にFSC®森林認証制度のCoC認証を取得。FSC®認証紙を使用した環境印刷を提案し、2019年には環境推進工場として登録されています。さらに、公式の沿革では1999年に当時の東大阪オフ輪工場で使用するインキを大豆インキ(現在のベジタブルインキ)へ置き換えたことが記録され、現在はCSRツースター認定も取得しています。印刷という「ものをつくる仕事」と環境との関係を考え、実際の事業の中で取り組みを積み重ねてきた企業です。

今回の壁面アートは、こうした大興印刷の環境への取り組みそのものを証明するものではありません。また、今回使用した壁面素材やインキについて、FSC®認証等の環境性能を確認したものでもありません。だからこそ私たちは、企業全体の環境への取り組みと、個別の制作物の環境性能を混同せず、確認できる事実を一つずつ積み重ねながら発信することを大切にしています。

デジタルで設計し、印刷で空間へ。「どうつくるか」まで考えるGXアート

今回、宇都宮涼子はiPad上で原画を制作しました。実際の壁面を想定しながら、構図、色彩、サイズ、モチーフの配置などをデータ上で検討し、仕様を設計したうえで壁面へ展開しています。完成した作品では、空間を装飾で埋め尽くすのではなく、白い壁面を視覚的な「余白」として生かしながら、黒・グレーを基調に赤と青をアクセントとして構成しました。制作段階でも、物理的な試作や描き直しを前提とするのではなく、デジタル上で検討・修正を行ってから実空間へ展開することで、不要な試作や再制作、材料の使用を必要以上に増やさないことを意識しています。

ただし、「デジタルだから環境に良い」「デジタルアートだから脱炭素」という意味ではありません。デジタル機器にも製造・使用に伴う環境負荷があり、壁面への出力にも、素材、インキ、印刷、輸送、施工、そして将来の撤去・廃棄まで、さまざまな工程が存在します。だからこそ宇都宮は、GXアートを「環境をテーマにした作品」だけではなく、「何を描くか」と「どうつくるか」の両方から環境との関係を考えるアートとして捉えています。

壁面アートに設置された「daiko printing」の立体(3D)ロゴサインのクローズアップ。背景に「HAPPINESS for ALL」「CONFIDENCE」の文字が見える。一般社団法人関西GX推進協議会 代表理事・GXアーティスト宇都宮涼子が制作した壁面アートの一部
壁面に設置された「daiko printing」の立体ロゴサイン

「環境に良さそう」ではなく、確認できることから

GX、脱炭素、ESG、サステナビリティへの関心が高まる一方、企業の環境コミュニケーションには、これまで以上に正確さが求められています。だからこそKGXおよび宇都宮涼子は、アートにおいても「環境に良さそう」というイメージだけを先行させないことを大切にしています。

企業が実際に何に取り組んでいるのか。今回の制作では、どの素材を使ったのか。どのようにつくり、運び、施工したのか。そして、その作品をどれだけ長く使うのか。こうした制作の前後まで含めて考え、確認できるものから改善していく。「環境を描く」のではなく、アートをつくる行為そのものから環境との関係を考える。それが、宇都宮涼子がGXアーティストとして目指している制作のあり方です。

今後は、素材、印刷方式、輸送、施工、耐久性、再利用・廃棄などについても制作パートナーと連携しながら検証し、より環境負荷に配慮した選択肢をアート・デザインの現場へ取り入れていきます。

アートを、企業のESGやサステナビリティを伝える「空間メディア」へ

環境への取り組みは、Webサイトや統合報告書、サステナビリティレポートだけで伝えるものではありません。オフィス、エントランス、工場、ホテル、商業施設など、人が実際に過ごす空間にも、企業の価値観を伝える可能性があります。

株式会社ガトアートでは、壁画・ウォールアートやデジタルアートを単なる装飾ではなく、企業の歴史、理念、技術、地域との関係、GX・ESG・サステナビリティへの姿勢を、人へ伝える「空間メディア」として捉えています。企業であれば、創業から現在までの歴史や、働く人、技術、未来へのビジョン。工場であれば、ものづくりの工程や技術、環境への取り組み。ホテル・宿泊施設であれば、その土地の自然、文化、歴史、地域とのつながり。それぞれの企業や場所がすでに持っている価値をヒアリングし、その場所だからこそ存在するアートへ変換します。

大興印刷の「企業そのもの」を、一面のアートへ

今回の作品に描かれているのは、単なるキャラクターの集合ではありません。人が出会うこと。誰かに何かを伝えること。印刷物が生まれること。アイデアが形になること。笑うこと。挑戦を続けること。そして、その積み重ねから未来が生まれること。さまざまなモチーフと言葉を一つの壁面に組み合わせることで、大興印刷という企業そのものを、一つのストーリーとして空間に編集しました。

壁を飾るためのアートから、企業を知るためのアートへ。今回の制作は、企業空間におけるアートの新しい役割を考える一つの実践でもあります。

大興印刷株式会社のオフィスに完成した壁面アート全景。「CREATIVITY × (ACTION + CONTINUITY) = FUTURE」「Be Honest」などの言葉と野球選手のモチーフが描かれている。一般社団法人関西GX推進協議会 代表理事・GXアーティスト宇都宮涼子が制作
完成した壁面アート(右側)。一般社団法人関西GX推進協議会 代表理事・GXアーティスト宇都宮涼子が制作

GXアーティスト・宇都宮涼子 コメント

今回、私が描きたかったのは“環境っぽい絵”ではありません。大興印刷さんがこれまで積み重ねてこられた仕事や、人とのつながり、創造する楽しさ、そして未来に向かう企業の空気そのものを、一つの壁の中に表現したいと思いました。

同時に、GXアーティストを名乗る以上、何を描くかだけではなく、その作品をどうつくるのかにも向き合っていきたいと思っています。デジタルで設計すること、素材を選ぶこと、印刷すること、運ぶこと、施工すること。そして、いつか役目を終えた後のこと。すべてを一度に完璧にすることはできませんが、一つずつ知り、測り、より良い選択肢を増やしていく。

企業が本当に取り組んでいることを理解したうえで、それをアートだからできる方法で人に伝える。そんな作品を、これからも企業やホテル、地域の皆さまと一緒につくっていきたいと思っています。

一般社団法人 関西GX推進協議会 代表理事/株式会社ガトアート 代表取締役 宇都宮 涼子

宇都宮涼子について

氏名 宇都宮 涼子(うつのみや りょうこ)
肩書き GXアーティスト・壁画家/Art Producer
株式会社ガトアート 代表取締役
一般社団法人 関西GX推進協議会 代表理事
活動内容 関西を拠点に、企業、ホテル、商業施設、工場、神社仏閣、公共空間などにおける壁画・ウォールアート、デジタルアート、アートプロデュースを手がける。アート・デザインとGX(Green Transformation)をつなぎ、企業や地域の歴史、文化、事業、GX・ESG・サステナビリティへの取り組みを「見えるかたち」にする活動を行っている。

大興印刷株式会社について

正式名称 大興印刷株式会社(DAIKO PRINTING INC.)
創業 1947年
所在地 大阪府大阪市港区
事業内容 印刷、企画、編集、撮影、デザイン、DTP、Web、サインなど
環境・社会への取り組み FSC®森林認証、環境推進工場登録、CSRツースター認定などを取得。FSC®認証紙を活用した環境印刷の提案など、印刷・ものづくりと環境・社会との関係を考えた取り組みを行っている。
公式サイト https://www.daiko-printing.co.jp/

一般社団法人 関西GX推進協議会について

一般社団法人 関西GX推進協議会は、関西を起点に、中堅・中小企業のGX推進を支援する非営利型の一般社団法人です。GXを単なる環境活動として捉えるのではなく、企業の経営課題を解決していく中で、結果として脱炭素や持続可能性につながる仕組みづくりを目指しています。CO₂排出量の可視化、GX人材育成、情報発信、企業・団体との実証・連携などを通じ、実装型のGXを推進しています。

正式名称 一般社団法人 関西GX推進協議会(英語表記:Kansai GX Promotion Council)
設立 2025年8月15日
代表理事 宇都宮 涼子
所在地 〒541-0048 大阪府大阪市中央区瓦町1丁目6-1 シティタワー大阪 2208
公式サイト https://kgxpf.or.jp/

企業・ホテル・施設へのアート導入について

株式会社ガトアートでは、企業、ホテル、商業施設、工場、店舗、神社仏閣、公共空間などを対象に、壁画・ウォールアート、デジタルアート、空間アートの企画・制作を行っています。企業理念や歴史、地域性、事業内容、GX・ESG・サステナビリティへの取り組みなどをヒアリングし、その場所にしか存在しないアートとして空間へ落とし込みます。企業の環境・サステナビリティへの取り組みを空間から伝えたい、企業の歴史や理念を壁面アートとして残したい、ホテル・施設に地域の物語を取り入れたいといったご相談にも対応しています。

よくあるご質問

今回の壁面アートは、大興印刷の環境認証を証明するものですか。

いいえ。今回の作品は大興印刷の企業文化や歴史を表現したものであり、同社の環境認証そのものを証明するものではありません。また、使用した壁面素材やインキについてFSC®認証等の環境性能を個別に確認したものでもありません。

「デジタル制作だから環境に良い」ということですか。

そうした単純な位置づけはしていません。デジタル機器の製造・使用にも環境負荷があり、壁面出力にも素材・インキ・印刷・輸送・施工・撤去まで複数の工程があります。デジタル制作は、試作や再制作を減らす一つの選択として位置づけています。

企業やホテルへのアート導入は依頼できますか。

はい。株式会社ガトアートにて、企業理念や歴史、地域性、GX・ESGへの取り組みなどをヒアリングしたうえで、その場所にしか存在しないアートを企画・制作しています。ご相談は下記お問い合わせ先までご連絡ください。

本件に関するお問い合わせ

一般社団法人 関西GX推進協議会

〒541-0048 大阪府大阪市中央区瓦町1丁目6-1 シティタワー大阪 2208

https://kgxpf.or.jp/contact/

※本リリースに記載の大興印刷株式会社の環境認証・取得年に関する情報は、同社公式サイトの公開情報に基づきます。
※今回の壁面アート制作物そのものの環境性能(使用素材・インキ等)については、個別の確認は行っておりません。


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