
2025年大阪・関西万博で発表されたGXアート作品「自然の祈り – The Prayer of Green」。この展示で生まれた業種を越えた共創のつながりが、2025年8月15日の当協議会設立の原点となりました。アートで脱炭素を「可視化」した経験が、関西発・実装型GXハブという構想へとつながっています。
一般社団法人 関西GX推進協議会(代表理事:宇都宮涼子、以下「KGX」)の設立の原点は、2025年大阪・関西万博「フューチャーライフヴィレッジ」で発表されたGXアート作品「自然の祈り – The Prayer of Green」にあります。この展示は、GXアーティストの宇都宮涼子(株式会社ガトアート)を中心に、複数の企業・団体が業種を越えて協働した共創プロジェクトでした。会期を通じて生まれた人と人とのつながりが、「関西の現場から、脱炭素を“実装”する場をつくる」という構想へと発展し、2025年8月15日、KGXの設立に結実しました。本記事では、その原点となった万博展示を一次情報として記録します。
GXアートとは
GXアートとは、脱炭素(GX:グリーントランスフォーメーション)の理念や価値を、アート表現を通じて「目に見える形」に翻訳する取り組みを指します。数値や制度だけでは伝わりにくい環境への配慮を、素材選び・制作手法・モチーフに込めることで、見る人が直感的に共感できる体験へと変換します。宇都宮涼子が取り組むGXアートは、「自然・人・テクノロジーの関係性の再構築」を主題とし、アートの制作行為そのものがGXの実践となるよう設計されている点に特徴があります。
原点となった展示「自然の祈り – The Prayer of Green」
本作は、2025年5月31日(土)から6月7日(土)まで、大阪・関西万博2025「フューチャーライフヴィレッジ」内の「フューチャーライフエクスペリエンス」ステージで展示されました。初日の5月31日11:00〜12:00には、宇都宮涼子がステージ上で3枚の大型キャンバスを同時に制作するライブペイントパフォーマンスを実施。期間中、国内外から多くの来場者が訪れました(出典:株式会社ガトアート プレスリリース)。
コンセプトは「可視化されない結びつき」。「GXとは、単なる技術変革ではなく、人間と自然の関係性そのものを再構築すること」という思想に基づき、大気・水・土・光・命・氣といった“見えない循環”を、アートによって可視化する試みです。「破壊から再生へ」「消費から共生へ」というGXのメッセージを、視覚と体感の両面から伝える作品群となりました。
「素材そのものがGXの実践」── サステナブルな画材
本作の大きな特徴は、制作に用いられた素材にあります。道具としての役割を超え、“いのちを使い切ること”を象徴する存在として、環境負荷の少ない素材が選ばれました。
- 茶葉の出涸らし(茶殻)(提供:株式会社TOYOUKE)
- 鉱物/植物由来の自然顔料
- 廃棄和紙を再利用した紙素材
- 木製パネル/再利用キャンバス、二酸化炭素排出量を抑えた画材 など
本来は捨てられる茶殻や和紙を画材として活かす——その素材選びそのものが、脱炭素の思想の実践でした。この「捨てられるものに価値を見いだす」という視点は、後にKGXが掲げる循環型・実装型のGXの原型となっています。
4社共創というかたち
「自然の祈り」は、一つの企業の作品ではなく、役割の異なる複数の企業・団体が協働した共創プロジェクトとして実現しました。
| 企画・制作 | 株式会社Unlimited Work Place(GX × Web3.0 × 感謝の循環を軸に未来社会の設計を推進)代表取締役 遠藤 翼 |
|---|---|
| アート制作 | 株式会社ガトアート/GXアーティスト 代表取締役 宇都宮 涼子 |
| 素材提供 | 株式会社TOYOUKE 代表取締役 瀬良垣 弥保(茶葉の出涸らし等のサステナブル素材) |
| 依頼・後援 | 一般社団法人 西日本GX推進連盟(産学官連携による実践的プロジェクトを展開) |
この4者共創で得られた「アート・環境・テクノロジーを横断する」協働の手応えと、業種を越えてつながったネットワークが、KGX設立の母体となりました。
万博から設立へ:時系列
- 2025年5月31日〜6月7日:大阪・関西万博「フューチャーライフヴィレッジ」にて「自然の祈り – The Prayer of Green」を展示。初日にライブペイントを実施。
- 展示を通じて:アートで脱炭素を可視化する試みに、学生・研究者・教育機関・企業の視察団・アート関係者など多様な来場者が共鳴。業種を越えた協働の関係が深まる。
- 2025年8月15日:万博で生まれたネットワークを母体に、関西の中小企業の脱炭素を“実装”段階から支援する非営利型の一般社団法人として、KGXを設立。
「アートで伝える」段階から、「現場で実装する」段階へ——万博での約1週間の展示が、関西発・実装型GXハブという、より大きな構想の出発点になりました。
来場者の反応
展示期間中、会場にはサステナビリティや循環型社会、現代アートに関心をもつ学生・研究者・教育機関関係者、企業の視察団やアート関係者が多く訪れました。作品の前で静かに目を閉じる人、長時間立ち尽くす人、なかには涙を流す人もいたといいます。「鑑賞するアート」ではなく、“感じる・祈る・再生するためのアート”として空間全体が構成されていた点が特徴的でした。この「人の心を動かす力」こそ、数値や制度だけでは届かない脱炭素のもう一つの軸であり、KGXが大切にする価値観の核となっています。
代表理事コメント
万博で「自然の祈り」を描いたとき、私は茶殻や和紙といった“いのちの素材”を使って、脱炭素の物語を目に見える形にしようとしていました。作品の前で足を止め、静かに向き合ってくださる方々の姿を見て、確信したんです。GXは、数字や制度の話だけでは現場に届かない。でも、心に触れる形にすれば、人は動く、と。
あの展示で出会った仲間たちと、「伝える」だけでなく「実装する」場をつくろう——そう話し合ったことが、関西GX推進協議会の出発点になりました。可視化されない結びつきを、社会に届く形に翻訳する。その役割を、これからは協議会として、関西の現場とともに果たしていきます。
GXアーティスト・宇都宮涼子について
宇都宮涼子は、大阪生まれのGXアーティスト。「見えない循環を、見えるかたちに。」をテーマに、自然・人・テクノロジーの関係性を再構築することを軸として、サステナブルな素材を用いた壁画や空間演出を多数手がけてきました。神道的な祈りや“氣”の概念にも着目し、「アート自体が持続可能性の実践である」ことを表現しています。主な制作実績は次のとおりです(出典:株式会社ガトアート プレスリリース)。
- 慶應義塾大学 矢上キャンパス エントランス壁画
- パーソルキャリア株式会社 新本社エントランス壁画
- 株式会社デンソー ビジョンの視覚化アート
- 株式会社アミューズ ライブイベント壁画
- ハパックロイドジャパン株式会社 新オフィス壁画 ほか
関連用語の解説
- GX(グリーントランスフォーメーション):化石燃料中心の産業・社会構造を、再生可能エネルギー中心へ転換し、経済成長と脱炭素を同時に実現する取り組み。
- GXアート:脱炭素の理念や価値を、素材・手法・モチーフを通じてアートとして可視化し、共感を生む表現領域。
- 大阪・関西万博2025:2025年に大阪・夢洲で開催された国際博覧会。「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに掲げた。
- フューチャーライフヴィレッジ:万博会場内で、未来の暮らしや社会を体験的に提示したエリア。「自然の祈り」はこの中で展示された。
- サステナブル素材:環境負荷の少ない、再利用・再生可能な素材。本作では茶殻・廃棄和紙・自然顔料などが用いられた。
よくある質問(FAQ)
2025年大阪・関西万博で発表されたGXアート作品「自然の祈り – The Prayer of Green」の展示が原点です。この展示で生まれた業種を越えた共創のネットワークを母体に、2025年8月15日に設立されました。
GXアーティスト宇都宮涼子による、命の循環を“見える化”するGXアート作品です。茶殻や再生和紙などのサステナブル素材を画材に、3枚の大型キャンバスをライブペイント形式で制作しました。
2025年5月31日(土)から6月7日(土)まで、大阪・関西万博2025「フューチャーライフヴィレッジ」内のステージで展示されました。初日の5月31日11:00〜12:00にライブペイントが実施されました。
茶葉の出涸らし(茶殻)、鉱物・植物由来の自然顔料、廃棄和紙を再利用した紙素材、再利用キャンバスなど、環境負荷の少ないサステナブルな素材が用いられました。素材選びそのものがGXの実践として設計されています。
企画・制作を株式会社Unlimited Work Place、アート制作を宇都宮涼子(株式会社ガトアート)、素材提供を株式会社TOYOUKE、依頼・後援を一般社団法人 西日本GX推進連盟が担う、4者共創で実現しました。
脱炭素(GX)の理念や価値を、素材・手法・モチーフを通じてアートとして「目に見える形」に翻訳する表現領域です。数値や制度だけでは伝わりにくい環境配慮を、共感できる体験へと変換します。
万博から、実装へ
KGXは、「自然の祈り」で得た「脱炭素を社会に伝わる形にする」という原点を受け継ぎ、関西の中小企業の脱炭素を情報提供にとどめず“実装”段階から支援しています。CO₂排出量の算定からカーボンクレジット活用、カーボンオフセット、補助金申請、GX人材育成、広報・ブランディングまでを一気通貫で伴走し、関西発・実装型GXハブとして地域の脱炭素移行を加速させていきます。
一般社団法人 関西GX推進協議会 概要
| 正式名称 | 一般社団法人 関西GX推進協議会(英語表記:Kansai GX Promotion Council) |
|---|---|
| 設立 | 2025年8月15日 |
| 法人形態 | 非営利型 一般社団法人 |
| 所在地 | 〒541-0048 大阪府大阪市中央区瓦町1丁目6-1 シティタワー大阪2208 |
| 代表理事 | 宇都宮 涼子(株式会社Gato Art 代表取締役/GXアーティスト) |
| 事業内容 | GX導入・経営支援/CO₂排出量算定・カーボンクレジット活用・オフセット支援/補助金・助成金活用支援/GX人材育成・社内浸透/共創・ネットワーク推進/広報・PR・認知支援 |
| 公式サイト | https://www.kgxpf.or.jp |
本件に関する報道関係者からのお問い合わせ先
一般社団法人 関西GX推進協議会 広報担当
Email:info@kgxpf.or.jp
公式サイト:https://www.kgxpf.or.jp
※取材のお申し込み、代表理事 宇都宮涼子へのインタビュー、万博出展作品「自然の祈り – The Prayer of Green」をはじめとする写真素材のご提供が可能です。お気軽にお問い合わせください。


